グループホームでの介護職の役割

グループホームは、認知症の方に対して介護サービスを提供する施設です。自立した生活を送れる人が共同で生活していることも多く、身体的な面では比較的要介護度が低い方が多い傾向にあります。

とはいえ、グループホームでは要介護度5までに対応していることが条件となっていますので、中には高度な介護ケアを必要とする方もいます。

こうしたグループホームでは、まず認知症ケアをすることが求められます。それぞれの尊厳や個性を重んじつつ、事故や外部徘徊などを起こさないように見守りをして安全を確保します。その上で、医師の指導に沿った認知リハビリを行うなどして、認知症の進行緩和を促します。

また、要介護度に応じて身体介護をします。日々の入浴や食事、排せつなどのケアをして快適な生活を送れるようにするのです。中には、医療依存度の高い方もいますし、認知症を持っているため、配慮がより必要となる業務となります。

他にも、管理者や計画作成担当者の役割を果たす人もグループホームにいます。介護スタッフの人員配置や、施設そのものの管理、行政との連絡調整などを行います。利用者の介護計画を立てる仕事も重要で、ユニットごとに担当者を置くことが定められています。

このように、グループホームは通常の介護サービスに加えて、認知症ケアが求められるということで、より大きな役割を担う必要があるのです。スキルや資質の面で、より高度なものが求められることもありますが、その分やりがいも大きな職場です。